今日の日本の建築業界において最も大きなトピックの一つが「ウッドショック」です。
そもそもウッドショックとは何なのか、初めて聞く方も多いのではないでしょうか?
ウッドショックとは?
ウッドショックとは
一言で表すと木材の価格急騰です。
(出典: https://www.bloomberg.co.jp/quote/LB1:COM)
上のグラフはCME 材木先物の価格です。
4月初めから価格が急騰しているように見えます。
理由としましては
・コロナ禍によりアメリカでのリモートワークの増加に伴う郊外での新築需要拡大
が一番大きい要因だと思われます。
また、日本はJAS規格等の品質にも重きを置いているため、品質にこだわり、手間がかかる割に買い取り額が安いという点も材木を取引する上で後手後手になっている要因であると思います。
他にもコロナによる経済打撃を緩和するための人員整理や船舶の座礁等、様々な要因が重なり、結果としてウッドショックが起こったと予想されます。
ウッドショックについて軽く触れてきましたが、お施主様にどのような影響があるのか
お施主様への影響
それはずばり、新築など多くの木材を使用することに伴う料金の変化です。
上の図で分かるように値段が安定していたころと比べると2倍近くになっています。
そのため、坪単価換算で30万~50万ほどの値上げに踏み切った工務店さんや大手ハウスメーカーさんが散見されます。
ですのでこの時期に新築を購入するのは金額的には損といえます。
一説に年末ごろには木材の値段も落ち着くという話もありますので、年末まで待つか、もしくはリフォームという形で骨組みをあまりいじらずに内装を変えるのも方法としては良いと思います。
実際に、現在、リフォームを踏まえた中古住宅の需要が高まっています。
私どもの会社でも何件かリフォームを前提とした中古住宅購入を行ったお施主様と打合せをさせていただいております。
HPにリフォームの様子をupしていきますので目を通してイメージをつかんでいただければと思います。
いずれにせよ、今は少し落ち着いて住宅について考える時間ができたと思っていただければ、と言いたいところですが!!
グリーン住宅ポイント制度の期限は10月末までです。
このような給付金や補助制度の期限も考慮しながら計画していただければと思います。